城田優「日本の才能、世界に見せる」 自ら選んだドリームチームでシンガポールでも公演
03-24 admin
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「日本から、世界に飛び出すショーを作りたい」。俳優の城田優(38)が制作・演出も手掛けるオリジナル舞台で、作り手としても初めて海外に進出する。ショー「TOKYO~the city of music and love~」(城田・金谷かほり演出)は5月の東京公演に続き、6月にはシンガポールでも上演する予定。自ら選んだキャストだけでなくスタッフも精鋭をそろえ、海外の多様な文化を受け入れてきた〝東京〟を表現する。
「今回のショーは、サッカーでいえばドリームチーム。僕が同じ舞台で比較されたくない、かなわないと思える方々に、あえて出演をお願いした。歌も踊りもうまいのに日の目を見ない人が、日本には多い。おこがましいが、彼らにチャンスをつかんでほしい」
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ミュージカル「エリザベート」「キンキーブーツ」などに主演し、近年は演出家としても「アップル・ツリー」「ファントム」などを手掛けた城田。今作では出演者の人選に1年をかけ、城田自身が新たな才能を集めた。歌手では、ゲストに〝歌怪獣〟島津亜矢が出演するほか、15歳のRiny。や14歳のyuzuら若手も抜擢した。「僕自身が10代の頃、190センチの身長と(日本とスペインにゆかりのある)この顔立ちで、『目立ちすぎる』とオーディションを落ち続け、否定され続けた。だから今の立場になって、可能性を秘めた子のために将来の枠を作りたかった」と力を込める。
6月22日に行われるシンガポール公演では、現地アーティストも合流する。「僕にも海外の血が入っており、世界で通用する日本の才能を見せたい、という思いがあった。Jポップを織り交ぜ、アジアの国から世界に飛び出す内容にしたい」
歌手や俳優など〝表現者〟として活動していた20代の頃から、「こうしたらもっと良くなる」と作品を俯瞰し、照明や衣装などスタッフにも目がいったと話す城田。4年前に大手芸能事務所から独立し、舞台に〝作り手〟としてより深く関わることに喜びを感じるという。
「裏方に興味がどんどん広がり、空間の使い方や見せ方など、考え出したらもう止まらない。演出やプロデューサーも兼ねると俳優より仕事が20~30倍になるけれど、今、楽しくて仕方ない」。出演者だけでなく、衣装や映像などスタッフも才能を集め「全員が主役」。異ジャンルを貪欲に融合してきた「東京らしい」舞台のため、今も知恵を絞っている。(飯塚友子)
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東京公演は5月14~19日、東急シアターオーブ(東京都渋谷区)。問い合わせはキョードー東京(電話0570・550・799)。